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連載コラム

天才鬼才インタビュー
カントクたちがAVを撮る理由

第95回 ボトムズ(前編)
「ブルマ作品の複雑なルール」

後編はこちら→「SWITCHの頭に込めた大きな秘密」

監督

多人数の女優が登場する企画物のエキスパート、ボトムズ監督。h.m.pが美女の尻にとことんこだわって立ち上げた新レーベル「SiriAss」の監督として、いま注目度が急上昇中である。

──今月、スカパー!アダルトでボトムズ監督の作品が2本放送されます。単体物と多人数物がありますが、まず、『PPV300円/巨乳悩殺ランジェリーナ!美国沙耶』(レインボーチャンネル)から、見どころを聞かせてください。

「美国さんの体がとにかくすごいので見てください。内容はシンプルで、美国さんのすごい体にエッチな下着がまとわりついているさまを堪能してもらえればと思って撮影しました」

──メーカーのh.m.p側から、この企画で撮ってほしいと話が来たんですか?

「はい。ランジェリー物をやりたいということでした」

──SEXはもちろん、体にオイルを塗ったり、拘束してオモチャでイカせたりといったメニューを、すべてセクシーな下着でこなすという内容ですね。美国沙耶さんは監督の望むレベルの要求に応えてくれました?

「すごく勘のいいコで、ポテンシャルもすごく高くて、シンプルなシーン構成のなかで、彼女がプラスアルファのことをやってくれました。こっちとしては、とにかく、素材が(牛肉でいうと最高級の)A5ランクの肉なので、塩コショウして焼いただけという感じですかね」

──わかりやすいたとえですね。監督は下着に関してフェチ的なこだわりは?

「これじゃなきゃいけないという気持ちはないんですが、この作品では、彼女のムチムチの体を活かす衣装はなんだろうかと悩みました。ストッキングの色とか網の目の形はなにがいいかと考えましたし、特に彼女は胸がすごく大きいので、ブラを探すのは大変でしたね」

──Hカップですよね。

「なじみの下着屋があるんですけど、合うブラを見つけるのに時間がかかりました。いちばん苦労したのはここですね」

──裏話までありがとうございました。もう1本が、『部活の厳しい練習にめげない可愛い教え子たちの恥ずかしそうなブルマ尻に興奮した顧問のボク!』(レインボーチャンネル)。大人気の神宮寺ナオちゃんら5人の女の子が、女子●生に扮してブルマ姿でいろんなエッチを見せてくれる作品です。

「これはh.m.pの『SiriAss』というレーベルの作品で、立ち上げからずっと僕が撮らせてもらっています。多人数かつお尻フェチ向けというのがレーベルのコンセプトで、尻と(尻を意味する)assでシリアスというわけです」

──ほほう。並のインテリじゃ思いつかない冴えたネーミング。

「今回はブルマということで、これは尻物をすごく引き立たせるアイテムなので、待ってましたという感じで意気揚々とやらせていただきました」

──見事にブルマ映えする大きい美尻の5人が揃いました。お尻好き、ブルマ好きにはたまらないフェチ的アングルが豊富な一作ですね。

「ところが、ブルマって、いろんなフェチの人がいらっしゃっていて、難しい面もあるんですよ」

──紺色じゃなきゃブルマとは認めない! と叫ぶような人のことですか。

「そこは代表的なところですが、他にもコレをやってないからブルマ物AVとしては駄目だ、とかルール化してる人がいらっしゃって。たとえば、ブルマの下にパンツをはく派と、はかない派があったり」

──そんな派閥が……。両者は互いに分かり合えないんでしょうね。

「そういうルールがいろいろあるので、マニアの声のリサーチは欠かせません。ブルマ物を撮るときはいつも挑むような気持ちです。でも、最終的に見せ方を選ぶのは僕なので、今回はパンツを下にはきますし、ブルマ自体をハイレグっぽい形のものにしました。『ブルマはお尻を隠す形の物じゃないと駄目だ』という人もいるんですけど、僕はお尻の丸っとした綺麗な形を見せたかったので」

──今の教育現場ではブルマ自体が廃止になってますが、過去の現実の体育の授業でもあり得ない仕様のものですよね、このハイレグは。

「完全にコスプレ用ですね。コスプレ物が好きな人のこだわりは本当に多岐にわたるんですよね」

──こういう大人数物を撮る際、カメラワークなど、注意することって何でしょう。

「特に最後の5人全員揃ったシーンが、一番の見せ場になってくるんですが、撮り方としてはここが難しいです」

──主観アングルで5人がカメラを見ながら肉棒に群がるというね。

「女の子同士の顔がしょっちゅうかぶるので、全員が映るよう配置をちゃんと決めたりとか」

──あるベテラン女優が言ってましたが、こういう多人数の状況だと若手が遠慮して、先輩より先にフェラをしちゃいけないと思い込んでカラミに入ってこないんだそうです。そういうときは、「チ●ポに近い者から順にフェラをしたらいいんだからね」とみんなに言うらしいです。

「わかります。多人数作品だと、女優たちをまとめる女優というのが必要になってきます。ピッチに立っているのは彼女たちなんで。監督はベンチにいなきゃいけないから、フィールドで指揮をしてくれる人が必要なんですよ」

──あ、サッカー日本代表の長●部みたいな。

「そういうことです(笑)。キャリアに差がないコたち同士の現場だと、そういうリーダーが誰になるのか、こっちが見つける作業が大切になってくるんですね」

──なるほど。そういうことを意識して、クライマックスの集団痴女的シーンを見るとまた別の楽しみ方ができますね。と、ここでスカパー!からお知らせがあります。7月に放送されるボトムズ監督の作品が、チューナーもアンテナもなしで見られる新サービスが始まっています。

「衛星放送ではないということ?」

──そうなんです。これは「IPリニア」というサービスでして、インターネットを経由してスマホ、タブレット、パソコンなどで番組をチェックできるんですよ。

「たくさんの方に、僕の作品を見てもらえたらうれしいですね」

──ということで、次は監督自身の話を伺いますが、ボトムズの名前は今年になってh.m.pで撮り始めてから使うようになったわけですよね。では、キャリアの始まりというのは?

「29歳のときに、ディープスに入社したのが最初なんです」

──その前は何を?

「それまではプラプラしてました。職を転々として」

──定職に就いたことがない?

「定職にも就いたんですけど、コロコロ変わって。テレビ局で働いたり、漫画家が経営する会社で、グッズ製作のお手伝いをしたり、出版社で編集者もやりました」

──どれも長続きせずに30歳の節目が見えてきたと。

「そうです。30手前でバイト生活をしてて、うだつも上がらないですし、就職をしようかなと思ったんです。もともと映画がすごく好きで、ワークショップにも通っていて、映画の仕事をやりたいとぼんやり思っていたけどいろいろ挫折もしつつ、できないでいました。だから、どうせ就職するなら映像関係の仕事をしたいと思って、いろいろ調べているうちに見つかったのがAVの求人だったんです」

──インターネットで探したんですか?

「そうです。ナチュラルハイとディープスと、あとディープスの兄弟会社が出てきました。アダルトだしなぁ、どうしようかな、と思い悩んでウジウジしてましたね」

──今挙げたメーカーは知ってたんですか? AVに関してはどの程度の知識があったんですか?

「普通に有名な女優さんのAVは見ていたけど、メーカー名は意識して見てないので知らなかったんです。AVへの関心はその程度だったから、そこで働くことには抵抗があったんですよ。でも当時同棲していたカノジョが、『就職できるんならアダルトでも何でもいいから、とりあえず面接行きなよ』って言ってくれたんです」

──それで行動を起こせたんですね。

「最初にディープスの系列会社を受けて、最終面接で落ちたんです。次にディープスを受けたら、面接に見覚えのある顔がいるんですよ。その前に落とされた会社の社長でした。そこで系列会社だと初めて知ったんです」

──すごい偶然ですね。

「僕のことを本当は落としたくなかったんだ、ってその社長が言ってくれたこともあって、ディープスにすんなり入ることになったんです」

──監督が今42歳だから、13年前。2005年ですね。志望どおり、撮影の現場でAD業から始めることができたんですか?

「はい。カジー風間監督の組につきました」

──手の込んだ企画物を撮る監督ですよね。

「カジーさんはこだわりの人なので、準備が大変で、撮影の1週間前になるとそこからほぼ毎日徹夜みたいになって」

──なんで1週間も前から徹夜に?

「監督のプランが固まっていくまでに時間がかかって。その間待機して、何かとなれば動かなきゃならない状態が続くんです。たとえば小道具を作ったり、必要な小道具を遠くまで借りにいったりということが発生するので。特に撮影の前の日は監督は遅くまで台本を書いていて、僕らの準備も大詰めで、まったく寝ないでロケに行くことになるんですよ」

はたして、ここから業界残酷物語風の展開となるのか、熱血青春ドラマ風となるのか、後編を乞うご期待!

後編はこちら→「SWITCHの頭に込めた大きな秘密」



Profile
ボトムズ

1976年東京生まれ。2005年にディープス入社。カジー風間監督の組に配属され、ADとして修業をスタート。多人数出演の企画物作品の撮影ノウハウを体で覚える。2006年、シリーズ作品の続編を任される形で監督デビュー。2008年、同年のAVグランプリで作品賞を獲得。2009年、ディープスを退社し、ヒビノに移籍。同社の看板レーベル「SWITCH」の立ち上げに参画し、多人数作品を精力的にリリース。2012年、ヒビノを退社し、フリー監督となる。


文・沢木毅彦
さわき・たけひこ 1961年生まれ。フリーライター。AV草創期よりAV専門誌にレビュー、取材記事を寄稿。月刊誌、週刊誌、WEBで細々と執筆中。香港映画と香港街歩きマニア。ビールは香港の海鮮屋台で飲むサンミゲル(生力)とブルーガール(藍妹)が最好。
twitter:@berugiisan


放送情報

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