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連載コラム

天才鬼才インタビュー
カントクたちがAVを撮る理由

第91回 YUMEJI(前編)
「オーナーからの鶴のひと声で始めた監督業」

後編はこちら→「おじさんたちに夢の国を見せたい」

監督

つねに新たな企画を打ち出し、多くのシリーズ物を擁する企画AVメーカー、ビッグモーカル。YUMEJI監督は30歳を過ぎてから縁あってこの会社に入り、社員監督として今日まで多くのシリーズを手がけてきた。

──今月、スカパー!アダルトで、YUMEJI監督の『中●し人妻不倫旅行』シリーズが3本放送されるので、コメントをお願いします。まずは『『人気作最新作』中●し人妻不倫旅行!吉川あいみ』(レインボーチャンネル)です。

「この吉川あいみさんは、照れ隠ししながら自分の日常を話す方で、そういう彼女自身の本質みたいなものが映像に入っているんじゃないかと思います。多少、お酒の力を借りて、隠していたものがあらわになっていくというような構成にしてあります」

──人妻の素の部分が見えるというドキュメンタリーですね。

「彼女、本当はすごく純粋で純朴なんですけど、そういう部分を隠しちゃう方なんですよね。隠してるからあんまりものが言えなくなってしまったり、逆に隠してるからこそおちゃらけたりという。僕らスタッフからすると、本当に一泊二日するなかで、ふだんはあんまり見せないような部分を何となく出しましょうね、という思いがベースにあるんです」

──次は、『『大人気』中●し人妻不倫旅行〜倉多まお〜心では背徳を感じつつもマ●コは女としての快楽を求め濡れ疼く!』(レインボーチャンネル)です。

「倉多まおさんは、素直かつ優しさがにじみ出る女性。その優しさに対してちょっといたずら的な変化球を投げると、どんな反応が返ってくるか。そこが見どころのひとつですね」

──それこそ素の反応ですね。

「いろんな方を今までこのシリーズで撮らせていただきましたけど、倉多さんは等身大の自分を前面に出してくれる方で、なおかつ清楚なので、エッチないたずら的なことをしてどんな素の反応をするのかを見たかったんですね」

──あともう1本が、『中●し人妻不倫旅行 紗藤まゆ』(バニラスカイチャンネル)。この3人の中では最も若い人妻です。

「紗藤まゆさんは、僕ら年上の男に対して媚びることもなく、そんな彼女のしぐさが僕らから見て好ましく見える。そういうのが作品の中にも出てるかなと。僕らを引き込んでくれるタイプの人妻さんですね」

──エスコートしてSEXをする不倫相手の男優はずっと片山邦生ですよね。

「現在は片山さんをずっと起用してます。僕らの分身というかたちですね。その前は佐川銀次さん、ピエール剣さんにもやってもらってました」

──あー、佐川さんも出てましたね。ということで、次は監督ご自身の話を伺っていきたいと思います。まず、AV業界入りのきっかけを教えていただけますでしょうか。

「僕はもともと写真が好きで、縁あって写真のスタジオで働くことになって、営業的な仕事をしてたんです。いろんな広告会社に行って写真現像の仕事を取ってくるという。そのとき回っていたクライアントの一社が、たまたまビッグモーカルでした。ちょうど人材募集をしていて、先々代の社長から、写真の仕事を活かせるかもしれないからやらない? と誘われて、社員として入ったんです」

──転職を決めた理由といいますと?

「違う職業をやってみたいなと思っていたんです。現場で映像を作るのは外注のスタッフがやっていて、僕はプロデューサーとしてパッケージを作る仕事を担当することになりました」

──スチールカメラマンが撮った写真を選んでデザインして、パッケージを作る業務を任された?

「そうです。当時はそれをプロデューサーと呼んでいました」

──写真のスタジオには、どれくらい勤めていたんですか?

「8年くらいで、ビッグモーカルに移ったんです」

──ユーザーとしてAVは見ていたんですか?

「僕らの時代は、AVは娯楽として男子の中では一般的でしたからね」

──監督は何年生まれ?

「1969年です。20代の頃、レンタルビデオ店にVHSのアダルトビデオのテープがキラ星のごとく並べられていて、1本借りるのが1000円ぐらいという時代でしたね」

──どういうものを好んで見ていたんですか。

「単体物をよく見ていましたけど、女優の名前は覚えていないんです。巨乳でかわいいコだね、くらいで」

──そういう青年時代もあって、AVメーカーへの就職は抵抗がなかったということですか。

「なかったですね。写真のスタジオの仕事でも、ヌードの写真集など、裸を扱うものは多かったですからね」

──プロデューサー時代はどんな作品を手がけていたんですか?

「たとえば『団地妻』シリーズですね」

──いろんなメーカーの団地妻物のなかでも、ビッグモーカルの作品は、群を抜いて生活感がリアルに出てました。

「どういう団地妻作品が売れるのかと営業サイドと詰めていくうちに、やはり、カメラが団地妻の住んでいる所に行って撮影をするスタンスが必要だろうという結論になったんです。そして次はその話を、外部の監督さんに伝えて、どうやってリアルな団地暮らしの部屋を用意すればいいのかと相談しました」

──ビッグモーカルの『団地妻』シリーズは、彼女らの自宅まで出向き、雑然としたキッチンでSEXを撮らせてもらう、3人の企画系女優が演じる3本立オムニバス。あのスタイルはYUMEJI監督がプロデューサーとして立ち上げたんですね。

「そうです。とにかくありえないくらい物を入れましょうということで、トラックで家庭用品をスタジオに持ち込んで、いかにも団地暮らしというふうにセットを組んだんです」

──あの頃のビッグモーカル作品は、完全に外注の監督に撮ってもらっていたんですか?

「はい。外部のいろんな監督さんとおつきあいをしていました。ですがあるとき、ビッグモーカルのオーナーが、『今後この業界でビッグモーカルが生き残るにあたっては、自社で制作する力が必要だ。社内ですべて完結していく形をとらないといけない』という方針を決めたんです」

──社内で監督も編集もしなさい、という鶴のひと声。そのシステムに変わって今日に至るんですね。

「僕が入社して数年経った頃に、そういう体制に変わりました。僕が初めて監督をした2007年ですね」

──監督業に転身したわけですね。とはいえ、いきなり社員監督のみで作品を作り始めるのは大変でしょう。

「社内の制作部が一丸になって撮るんですが、もちろん、いろんな方の助言をもらいました。外部の監督さんをはじめ、特にスカパー!アダルトの某放送局の社長さんからは、たくさんのアドバイスをいただきましたね」

──AVメーカーがCSの放送局から何を学んだんですか?

「会社としては、当時出てきたばかりだったハイビジョンの撮影技術を会社として持っていたいと考えていましたから、僕たちもまずそれを教わりました。必死に覚えて練習をして、いざ撮影に臨む日々でしたね。今日は君が監督、明日は君が監督、明後日は君がやりなさい、みたいに順番で」

──ハイビジョンカメラの使い方を1から教わったんですか。

「そうです。そして、女性を撮るという部分に関しても。どうしたらエロいものを撮れるのかということを教えていただきました。とにかく、もう脚本の書き方から教わりました。その社長さんからいろいろ教えてもらって、ビッグモーカルの社内制作のシステムがスタートしたんです」

──まさにAVメーカーの転換期らしいエピソードですね。

後編は「中●し」にこだわる理由、人気シリーズの秘話など、さらに深い話を伺います。お楽しみに!

後編はこちら→「おじさんたちに夢の国を見せたい」



Profile
YUMEJI(ゆめじ)

1969年生まれ。写真スタジオでの勤務を経て、AVメーカー「ビッグモーカル」に入社。プロデューサーとして『団地妻』シリーズの立ち上げを手がけるなど活躍し、2007年に監督業に進出。『中●し素●巨乳OL』『全国女子大生図鑑』『おじさんぽ』などの人気シリーズを担当。


文・沢木毅彦
さわき・たけひこ 1961年生まれ。フリーライター。AV草創期よりAV専門誌にレビュー、取材記事を寄稿。月刊誌、週刊誌、WEBで細々と執筆中。香港映画と香港街歩きマニア。ビールは香港の海鮮屋台で飲むサンミゲル(生力)とブルーガール(藍妹)が最好。
twitter:@berugiisan


放送情報
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