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連載コラム

天才鬼才インタビュー
カントクたちがAVを撮る理由

第51回 あばしり一家(前編)
「各方面で才を発揮した男が選んだ道」

監督

あばしり一家監督は人気の単体女優を起用した金粉、銀粉物AVの第一人者である。筆者も何本か見せてもらい、新たな官能美とエロスに出会って魅了された。そんなわけで、今回、ぜひにとオファーを出し、対面が叶いました!

──今月は『【黒デカチン】星咲優菜20歳VS巨大マラ』がプレイボーイ チャンネルHDでオンエアされるのですが、まずこの番組の見どころからうかがいたいと思います。

「これは、2010年から続く『黒人巨大マラ』という人気シリーズの1本で、2014年にグローバルメディアエンタテインメントという熟女AVメーカーで撮った作品です。巨乳で人気の星咲優菜ちゃんは、SMはNGだったんですけど、これのオファーを出したら『やってみる』と挑んでくれました。黒人物の見どころの1つは、大きいマラがか弱そうな女の子に刺さる凌辱感だと思ってるので、そこはしっかりおさえました。あと、後半はドラマ調になっていて、バリエーションもあります」

──グラマラスな美巨乳の星咲優菜ですら、か弱き乙女に映ってしまうのですから、圧倒的な巨マラなのですね。

「3人の黒人男性を一所懸命に相手する星咲優菜ちゃんでぜひ抜いていただけたらと思います。パッケージ写真を見てもらうとわかりますが、もうクタクタに疲れちゃってます」

──普通、パッケージの写真ってビデオ撮影の前に撮るじゃないですか。1日撮りが多い昨今は、午前中をパケ撮りにあてますよね。

「でも、黒人物や攻め系のものでは、女優さんのヘロヘロになってギブアップしてるような顔を撮りたいから、ビデオ撮影の途中に写真を撮るんです」

──なるほど。ビデオ撮影に入る前だとその臨場感はものにできないですよね。

「そうなんです。2013年の終わりごろに制作会社を立ち上げてからは、パッケージ写真の撮影も、パッケージのデザインも全部自分でやるようになりました」

──以前インタビューしたTOHJIRO監督も、パッケージ写真を自分で撮影していましたが、パッケージデザインまでやっている監督となると、かなり少ないでしょう。あばしり一家監督はもともとデザインの素地があったのですか?

「僕はAVの仕事を始めて15〜6年になるんですけど、もともとはイラストレーター志望だったんです。デザイン学校に2年通って卒業して、3年ぐらいは小さいデザイン会社やゲーム会社でイラストの仕事をやってたんですけど、イラストの需要がしぼんできたのでグラフィックデザインを始めて、映画配給会社に応募したら受かって、ポスターやチラシのデザインをやっていたんです」

──意外な経歴ですね。

「そこに4年いたんです。あの頃は写真の合成などの作業がアナログ的で、これからはパソコンのソフトで作業しなきゃいけないと提案したんですが、通りませんでした。そこでほかにやっていそうな会社はないかなって探していたときに、AVメーカーのKUKIがちょうどパソコンを導入し始めたのを知り、1995年に入社したんです」

──AV界との最初の接点はKUKIだったんですね。どんな仕事を担当していたんですか?

「CD-ROMの制作をやってました。ちょうどCG(コンピューターグラフィックス)でアニメーションも作れるようになった時代だったので、CGと実写の合成みたいなものを作っていました。KUKIでCGを完全に覚えたんですけど、そのときにレコード会社から、僕と一緒にゲームを作りたいという話がきたんです」

──今度はレコード会社ですか。どういう接点が?

「僕が起こしたキャラクターの絵をそのときの事業部長が見て、一緒に仕事をしたいと思ってくれたんです。当時400万円くらいした『ソフトイマージ』というCG制作用ソフトを使わせてもらって、CGアニメーションを作っていました。この頃は、Vシネマをやっている知人から頼まれて、Vシネマの音楽を作るようなこともやっていました」

──何でもこなせるんですね。楽器は何をやってたんですか?

「ギターです。その関係でVシネ作品の企画書も作ってくれといわれたんですけど、企画書のギャラはもらえませんでした。よくお酒は飲みに連れてってもらったんですけど、飲み代がギャラという(笑)」

──あの時代のVシネマ業界ってそういう話をよく聞きました。僕も企画書を書いたのに1円ももらえなかったりしましたもん。

「そういうのを見ていると、以前いたAV業界のほうがまだ健全かなと思ったんですよ。レコード会社のあとはパチスロメーカーに移りましたが、そろそろCG業界も厳しくなるかなという時期でしたから、2001年にAVメーカーのビッグモーカルに入ったんです」

──CG稼業はいい時期に見切りをつけて、AVに転身したというわけですが、ビッグモーカルではどんな仕事をしていたんですか?

「最初はプロデューサーとして入社したんですけど、現場を見ているうちに、なかなか思い通りにいかないこともあったので、自分で台本を書いたり、パケ写真も自分で撮ったほうが早いと思って、それで結局監督もやり始めたんです」

──ビッグモーカルには何年いたんですか。

「4年くらいですね。最初の2年はプロデューサー業が主で、後半は月に3本くらい監督をやるようになりました」

──どんな作品をプロデュースしたんですか?

「最初は、『いじめられっ娘』というシリーズです。現場に来た女の子がたまたま顔出しNGだったので、手で顔を隠す仕草で撮ったら、これが意外と好評で売れたんですよ」 ──パッケージ写真を見ると、手で顔を覆っていじめられる悲しさと屈辱に耐えている娘のイメージですね。どういういきさつでこの企画を?

「企画を考えていたとき、ひらめいたんです。モーニング娘。が流行ってたので、『ナントカ娘』がいいなって」

──パッケージのインパクト優先で進んだ企画ということですね。

「はい。手で顔を隠すこのパッケージがよかったようで、このシリーズは9本続きました。この派生で『いじめOL』というシリーズができて、『いじめられっ娘』同様、女の子を5人起用するんですけど、そこで出番待ちのコを使って、別編集物を撮るようになって、それが僕の初めての監督作品なんです。タイトルが『いじめんせつ』という大人数物で。この頃は、エロより面白さに重点を置いていました。タコやウナギをおま●こやアナルに入れたり」

──監督は、相当ないじめ好き?

「いやいやとんでもないです。販売的な流れでいじめをタイトルにした作品を多く作りましたけど、現実のいじめは絶対嫌いです」

──仕事は好調だったようですが、どうしてビッグモーカルを辞めたのですか。

「2004年に社長が交代したことで環境が変わったのを機に僕も辞めました。その頃には編集作業まで全部できるようになっていたんですけど、退社して3年くらいフラフラしていたんです。AVもこの先どうなるかわからない時代で、風俗店のホームページの、女の子のプロフィール用の写真を撮ったりしてたんです。でも、結局AV界に戻ろうかと思ったときに、グローバルメディアエンタテインメントの募集広告を見つけて、プロデューサーとして入ったんです」

──監督業に未練はなかったんですか。

「そのつもりだったんですけど、急に『デザインやれ』とか『監督やれ』とかいわれる会社で、結局監督として熟女物を撮るようになったんです。監督名もこだわってないから、適当に好きな漫画から取って」

──あの名作『あばしり一家』のタイトルそのままですね。

「グローバルメディアエンタテインメントでは、けっこうな仕事量をこなしてました。月に監督を5本やって、パッケージのデザインを3〜4本、モザイクのスタッフの管理をやって、ほかにCSの発注もやったり。でまあ、いろいろあって2013年に独立しました」

──それで今の制作会社「バミューダ」を立ち上げたわけですか。

「2013年の終わりぐらいですね。いろんなAVメーカーから仕事をいただいて、1年ぐらいは下請けで制作をやっていたんですけど、月に3〜4本仕事をすると結構なお金が残ってしまい、税金で持っていかれるくらいなら使っちゃえと思って、自社制作に転じたんです」

──ようやく自由に好きなものを作れる環境を得たと。

「そうなんです」


そこからあばしり一家監督は「ゴールドバグ」レーベルを設け、金粉と銀粉を売りにした『○粉奴隷』シリーズを始めて今日に至る。後編では同シリーズ誕生の経緯や、じつに興味深い現場の詳細などに切り込むので、お楽しみに!


Profile
あばしり一家(あばしりいっか)

1965年生まれ。デザイン専門学校を卒業後、1991年映画配給会社に入社し、ポスターやチラシなどのデザインを担当。1995年AVメーカー「KUKI」、1997年レコード会社、1999年パチスロメーカーを渡り歩き、各社でCGを担当。2001年AVメーカー「ビッグモーカル」に入社し、2003年からプロデュース作品『いじめられっ娘』シリーズをリリース。2007年グローバルメディアエンタテインメント入社。2010年から「あばしり一家」監督の名義で作品リリースを開始。2013年に同社を退社し、AVメーカー「バミューダ」を設立。


文・沢木毅彦
さわき・たけひこ 1961年生まれ。フリーライター。AV草創期よりAV専門誌にレビュー、取材記事を寄稿。月刊誌、週刊誌、WEBで細々と執筆中。香港映画と香港街歩きマニア。ビールは香港の海鮮屋台で飲むサンミゲル(生力)とブルーガール(藍妹)が最好。
twitter:@berugiisan


放送情報
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