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連載コラム

天才鬼才インタビュー
カントクたちがAVを撮る理由

第36回 K*WEST(後編)
「パンチラは綿パンに限る」
監督

──監督が撮る痴女作品の原点はなんでしょうか。

「『「痴」女優』を見てすげェって思ったのが始まりですけど、もっとターニングポイントというかエポックメイキング的だったのは、鷲本(ひろし)さんが撮った『男を玩具(オモチャ)にする女。清水かおり』なんです」

──アロマ企画の鷲本監督とコラボしてワープからリリースされたやつですね。

「男優と清水かおりのキスシーンだけでワンコーナーあったんですよ。これ見てすごいなと思った。それまでワープの作品で、キスを撮るという文化はまったくなかったんです。ワープはSEXを撮るというよりフェラチオとか主観のバーチャル物がメインでした。主観物ってキスが必要ないんです」

──あー、そうですね。

「だけど、あの作品では男がガンガン顔を出して女とキスしていて、それがものすごくいやらしかったんです」

──その影響が今日までずっとあるわけですね。

「ずっとありますね」

──約5年でワープから独立されるわけですが、その理由は?

「痴女物ばかり撮ってるんじゃなくて、違うものも撮ってみたいと思ったんです。で、ドグマでそういうのができるかもなと思ったんですよね」

──TOHJIRO監督率いるドグマとの接点は、ワープ在籍時に、ドグマが主催していたD1クライマックスへの参加だったんですね。

「そうです」

──ドグマのK*WEST作品は『○○キス魔少女』シリーズ(2011〜12年)が秀逸です。あれは監督が出した企画ですか?

「そうです、ドグマもワープと同じで、自分でこういうのをやりたいって企画を出すんです」

──美少女と中年オヤジの並びはそれだけでいかがわしいですよね。

「こんなオヤジがこんな可愛いコとできる!? という部分にこだわったんです」

──それがAVのファンタジーですもんね。TOHJIRO監督は作品への感想をいってくれるんですか?

「はい。一緒に見て意見をいってくれました。TOHJIRO監督を見て、もっと女優のことを大事にしたほうがいいんだなということを学びましたね。女優を乗せるのも監督の仕事だなと思いました」

──ワープ時代、給料とか待遇面では問題はなかった?

「問題なかったですけど、当時AVバブル絶頂で、僕の1コ上の先輩のKINGDOM(監督)がフリーになって、飛ぶ鳥を落とす勢いで物凄く稼いでたんですよね。自分もKINGDOMに負けないくらい売れっ子になりたいという気持ちはありました」

──ドグマ時代を経て、アリスJAPAN、SODクリエイトなど各社で撮る人気監督になったわけですが、監督にとってのエロいものを具体的に教えていただきたいです。

「顔。感じている表情ですかね。フェチでいったら尻とかパンストの脚」

──なるほど、現在の『ガックガクの女』(ドリームチケット)シリーズってまさにそこですね。

「僕が尻とか脚とかフォルムを撮るのが好きだから、監督に起用してくれたんだと思っています」

──好きな女優で好きなものを撮っていいよといわれたら、今ならどんなのを撮ります?

「今だったら、無名のエロい、ちょっと下半身がむっちりした企画女優さんで、スタッフがほとんどいない状態の、ハメ撮りに近い感じの濃厚なSEXをするビデオが撮りたいですね」

──マンツーマンで?

「男優を介して3人きりがいいですね。要は目の前で男優と絡ませて、2人がいちゃいちゃしてるのを見て、この中に混じって3Pしたいのにできない、というもどかしい距離感が好きなんです。僕はちょっとチンチン出してシゴいたり、女の子に触ったりして、茶々いれるみたいな」

──なるほど。男優と絡んでいても女優はカメラ目線という、ユーザーに向けた変則的な主観物。

「撮ってる人間の興奮って映像に映ると思ってるんで、いかにどれだけ自分が興奮できるかっていうのにすごくこだわっています。ほかの男とSEXしてるんだけど、自分のことも見てほしいという。それが『羨ましいでしょ?』なのか『ごめんなさい』なのかわかんないですけど。要は、『寝取られ』ですね。この業界に入る前は、男女のSEXをAVで見るとき、その女を僕の彼女だと思ってオナニーしてたんですよ」

──そうか、寝取られ物の構図と聞くとわかりやすい! 監督が面接で初対面の女優に必ず聞くことって何ですか?

「どれだけエロいのか知りたいので、オナニーの話をしますね。何に興奮する人なのかというのにすごく興味ありますね」

──オナニーのおかずを聞けば性癖がわかりますもんね。撮影する女優とは関係なく、好きなタイプの女性は?

「基本的にはレースクイーンみたいなスラッとしたお姉さんですよね。あとは、女子●生ですかね。女子●生はみんな好きだと思うんです。童貞だった頃に身近にいた女の子たちだから」

──だからおじさん男優+女子●生のAVがますます活況を呈してますもんね。僕らが教室で声をかけられなかった女の子と中年になって初めてデキるという。

「一番オナニーしてた頃に間近に接してた女性ですもんね、女子●生って」

──当時、女子大生やOLとは出会えないですもんね。制服のエロは、どういうところに感じます?

「ブラウスからブラの紐が透けてるのとか、あと、パンツですね。僕パンチラが大好きなんで。綿パンのパンチラをちゃんと撮りたいですね」

──可愛いイチゴ柄のとかではなくね。

「今の学生はわからないけど、僕が童貞だった頃の女子●生が履いてたパンツってこういうんじゃないの? ていう。少年マンガにもパンチラよくあったじゃないですか、そういうのに出てくるパンツが好きですねぇ。あと、あんまりAVではやれないけどやりたいと思うのが、髪を三つ編みに結ぶの。僕が高校生のときにはいたんですよ」

──僕の頃も三つ編みの女子●生いましたねぇ。

「なんていうんですかね、うなじの感じとかに惹かれますね」

──三つ編みにしてと女優にお願いするわけですか?

「毎回じゃないですけど。女優さんに『えー?』とか『ダサイ』とか『嫌だ』といわれたらやめますけど、最近は『それがいいんだよ!』といえるようになってきました(笑)」

──女子●生のカラミだとどんな状況が燃えますか?

「やっぱり童貞とのカラミが好きですね。童貞と少女、童貞とお姉さん。あとホームレスが女子●生とヤレるみたいな」

──やはりさっきもいったけどファンタジーですね。

「ファンタジーですね。僕の中ではAVはリアルでありファンタジーなんですね」

──一般男性の部屋に可愛い人気女優が訪問してSEXさせてあげるのもファンタジーですよね。

「女の子と縁のないような男の汚い部屋にこんなコがきてくれるんだ! というのがいい。ラブコメの世界ですよね。それが子供の頃から自分の根底にあるのかもしれないです。そういう部分があって撮っているんだろうなと思います」

──なるほど。逆に苦手なジャンルは何かありますか?

「あまりにも女の人が攻められてるのは苦手ですね」

──わかりました。では最後にぜひ、読者に向けてアピールをお願いします。

「痴女監督というくくりがあるのか知らないですけど、そこを得意としてやっている監督です。ざっくりいいますと、興奮した女の人が男に積極的に迫る、そこにキス、よだれ、尻、脚のパーツフェチみたいなのを融合させているのが僕なのかなと思っています。フェチ物とはいえ単なるパーツ物ではなく、女優さんが興奮してるとこが見たいなと。その融合を今後も突き詰めたいと思います。あと、さっきいった、ハメ撮りじゃないけどハメ撮りのような雰囲気のある、そういうアングルで興奮させられるものを提供したいなと思っています」

──本日はありがとうございました!


Profile
K*WEST(けいうぇすと)
1973年岡山県生まれ。映画監督を目指し、大学の映画研究会で自主映画の制作に励むが、卒業後は期間工やアルバイトを転々とする。いよいよ窮乏した2001年、AVメーカー「ワープエンタテインメント」に入社。翌年に監督デビューを果たし、多くの痴女作品で実績を積む。2006年にTOHJIRO監督率いるドグマへ移籍し、その後、フリー監督となる。


文・沢木毅彦
さわき・たけひこ 1961年生まれ。フリーライター。AV草創期よりAV専門誌にレビュー、取材記事を寄稿。月刊誌、週刊誌、WEBで細々と執筆中。香港映画と香港街歩きマニア。ビールは香港の海鮮屋台で飲むサンミゲル(生力)とブルーガール(藍妹)が最好。
twitter:@berugiisan


放送情報
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