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連載コラム

天才鬼才インタビュー
カントクたちがAVを撮る理由

第34回 紋℃(後編)
「エロい女優の現場で密かに勃起」
監督

──台本でカラミのシーンはどの程度まで書き込みますか?

「僕けっこう書いちゃうんで、女の子がひく場合があるんですよ」

──これとこれとこれをやらなくちゃいけないんだ? みたいに。

「すごく真面目なコは、頭の中であれやってこれやってって考えちゃうので、そうするとエロく映らないんですよね。その場合は『台本見なくていいから、あまり考えないで』って。『これはカンペ、僕のために書いてあるものだから』というふうに」

──なるほど。台本を没収しちゃう。

「天才的なとこでいうと吉沢明歩、麻美ゆま。あのコたちはしっかり書いてなおかつ演出をしっかりすると抜群にきっちりした仕事で返してくれるんですよね」

──やはりあの2人は「プロ」なんですね。好きな男優を4人ほど挙げてください。

「花岡じった、吉村卓、森林原人、玉木玲。この4人かなー」

──特に花岡じったは監督の作品には欠かせないですね。

「じったは唯一無二感がある。エロさが違いますからね。じったを単体女優の世界に広めたのは僕といっても過言じゃないと思います(笑)。でも、監督が使用方法を間違うと、女の子からNG食らうんですよ。締めの正常位が長すぎるんで、女の子が嫌になったり痛がったりすることもあって」

──体位変えるたびにクンニしますよね。

「あれもいいんですよね。で、また同じ体位やったりするんですよ。しつこいくらいに」

──そうそう(笑)。締めの正常位かなと思ったらまた後背位に戻る。見ているこっちも発射準備完了なのに、まだイカねーの!? って。

「発射にいたるまでの正常位が2〜30分続いたとき、編集で途中をズバッと切ると、明らかにいきなり女優さんに汗が垂れまくっているからヘンになっちゃうんですよ(笑)」

──突如汗まみれ(笑)。難儀な男優だな(笑)。

「でも僕、汗はすごく好きで、女優がかく汗はちゃんとエッチに向き合ってしてる感があるんですよね」

──僕も同様の理由で汗フェチです。あ、女優さんのね(笑)。

「新人女優を面接して、男優は誰を? とマネージャーに聞かれて花岡じったと答えると、『じったさん(の起用は)早すぎるんじゃないですか?』というマネージャーもいるんです(笑)」

──新人のデビュー作でいきなりあの野獣男優だと事務所は心配しますよね。

「S1の二階堂ソフィアのデビュー作でじったを、さすがに一発目のカラミではなく(笑)ラストのカラミに使ったんですけど、危惧するマネージャーに『今回のコンセプトは、女の子がじったよりもエロいっていうのを見せるようにする。大丈夫ですから』って。あれはすごく売れたんです」

──監督の個人的な女性の体の好みは?

「多少肉づきがあったほうが好きですね。騎乗位してても尻の肉が揺れるほうがいいし、パンツの食い込みも肉がついていてたほうがエロい。あと、僕が気をつけてるのは姿勢なんです。バックになると猫背になる場合がある。美しくないので、無理してでも反らせてキスしてもらったりとか、体を綺麗に見せることを意識しています」

──なるほど。脚が長いコには立ったまま、かがんでフェラさせてますもんね。

「そうなんですよ」

──沢庵監督(バックナンバー参照)は「立ちバックで男優が脚をかかえ上げて女体をこっち向けるアングルだけはわざとらしくてNG」っていってました。

「アハハ、僕はありです(笑)。胸が綺麗なコだったら、身体が開いたほうが綺麗に映ると思うので」

──好きな構図ってありますか?

「わりと引き画(え)が好きです。引き画が撮れないときは体の魅力的なパーツに寄って逃げちゃったりするけど、基本的に男と女が向かい合ってやってる画でエロい感じが出ればいいなと思ってるんで、随所で、引き画がほしい」

──たしかに、シティホテルでのカラミなど引き画が多いですね。

「寄りすぎちゃうとどういうカラミなのかわからない場合があるじゃないですか」

──男女の関係性、空気などが伝わらないですね。

「チ●ポがマ●コに入ってるのが好きだっていう人は別かもしれないけど、流れの情緒みたいなのを大切にしたいですね。あと舌フェチです僕。女優さんにいろんなとこを舐めさせますね。一連の舐めからのキスが好きなので。挿入しててもいろんなとこ舐めてもらいます。花岡じったの汗まみれの顔を舐めるのも必須みたいな(笑)」

──汗がまったくダメっていう女の子はいますか?

「います。そういう場合はあきらめますけどね。あとは、女の子の気持ちを乗せていくことが大切ですね。たとえば食事。僕の組は助監督がメシ炊きをやるんですよね」

──あー、そういう部分も大切でしょうね。現場で流れる時間のなかで、女の子の表情や態度も変わっていきますよね。その点で、たとえば、ドラマ物であっても、DVDはチャプターメニューから自分のヌキたいところから見られるじゃないですか。それについてはどう思ってますか?

「たしかにヌクだけの人だと、そこだけ切り取って見るんでしょうけど、そのSEXの前の、女の子の気持ちが入っていっていくプロセスを見ると、もっと感情移入できるんじゃないかと思う。そういうところも見てほしいですね」

──デビュー作の場合は、初カラミの初挿入に至る前を飛ばして見る人はいないわけですからね。

「デビュー作にかかわらず、よほど設定があるドラマ物以外はカラミの前にそういう気持ちの流れは必ず見られますからね」

──メーカーによって、監督への注文は極端に違ったりしますか?

「以前は何となくメーカーのカラーを汲み取った上で心がけて撮っていたんだけど、僕のスタイルはこうなんだろうというのを加味して仕事をお願いされることが多くなりました。『紋℃さんのテイストでお願いします』って」

──理想の女優像というのは?

「ちゃんと男優と向かい合って、気持ちよくなろうという姿勢のあるコですかね。それを引っ張りだすのが僕なんですけど。ちゃんと気持ちよくなろうっていう気持ちでやってくれる女優さんが一番いいです。仕事だからっていうんじゃなく、素直にエッチを楽しむっていうのが一番エロいなと思う」

──性体験が浅くて、ダメなコも多いじゃないですか。そういう場合は?

「それは口で説明しますね。『こういうふうにやると映像って伝わりやすいんだよ、ほら、アクション映画って銃声とか音がなかったらわかんないでしょ? AVも一緒で、音声がないと伝わらないし、VTRって大げさなリアクションぐらいでちょうどよく伝わったりするから』みたいにいいますね」

──それは説得力ありますねぇ。監督は女の子をよく見せることを常に考えてカラミを撮っているのだとよくわかりました。

「でも、実は、女の子がエロいと現場で勃起してます。『現場で勃起してるのは二村ヒトシかお前しかいない』っていわれます(笑)」

──僕も現場で勃起と聞いて、まっ先に二村さんが浮かびました(笑)。

「でも女の子もそれでノる場合もあるんですよ」

──監督が勃起してくれたらそりゃテンション下がるわけないでしょうね。では、来年に向けてひとことお願いします。

「AVを見てる人も、いいものを見て目が肥えていくでしょうけど、僕なりに新しいものを常に追求しています。それは新しい女の子から教わることもある。『これはエロい、オレの引き出しになかったな』とか。そういうのもひっくるめてまだまだ自分には伸びしろがあると思うので、今見てくれている人が、来年再来年と見てくれるような作品作りをしていきたいなと思っています」

──今日はありがとうございました!


Profile
紋℃(もんど)
1978年東京都生まれ。高校卒業後、会社経営などを手掛けるも26歳で多額の負債を背負う。AV制作会社「プラスワン」に入社して修行し、3年後に同社の先輩だった南★波王とともに制作会社を設立。2014年に自らが代表を務める制作会社を起こし、多くの単体女優作品などの監督を手掛ける。


文・沢木毅彦
さわき・たけひこ 1961年生まれ。フリーライター。AV草創期よりAV専門誌にレビュー、取材記事を寄稿。月刊誌、週刊誌、WEBで細々と執筆中。香港映画と香港街歩きマニア。ビールは香港の海鮮屋台で飲むサンミゲル(生力)とブルーガール(藍妹)が最好。
twitter:@berugiisan


放送情報
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Back number
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