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連載コラム

天才鬼才インタビュー
カントクたちがAVを撮る理由

第26回 真咲南朋(後編)
「MとMが互いに苦しめ合うSEX」
監督

──レズ物のキャスティングのポイントを教えてください。

「性癖でいうと、ごっくんができない人は使わないかなー。やっぱり精子を飲めないっていうことは、人の体液を受け入れたくないわけだから、キスもクンニも嫌なんじゃないかって思うんですよね。あとは、マゾっぽい感じがあるかどうかですね。いつも攻められるなかで自分の限界を知っている人は、使いやすいですね」

──じゃあ真咲南朋はレズなの? と思う人も多いはずですよね。

「よくいわれます。女子大のときにレズビアンの女の子にいい寄られて一緒に暮らした時期はあったんですけど、めくるめく愛欲の生活をしたわけじゃなく、ちょっと体を舐め合って指を入れ合うくらいなんですよ」

──初体験の男性とのいろんなプレイが大きく今日に影響していることもわかりましたが、生まれて初めてエロいものに触れて性的興奮をおぼえた瞬間は覚えています?

「小学2年生ぐらいかな。伯父さんの部屋に入ったときに、エロ本に精子がついててカピカピになってるのに興奮して、匂いを嗅いでオナニーしましたね」

──何で精子ってわかったんですか?

「わかったんですよね。精子って言葉は知らないけど。本も『金閣寺』っていうモロに見えてるやつで」

──裏本の古典だ! じゃあ、精液の付着した『金閣寺』が、大河の源流の泉のごとく、現在の真咲南朋の始まりに間違いないんですね?

「そうか、私は精液のついた『金閣寺』が始まりだったんだわ(笑)」

──で、オナニーをするように?

「AVを始めるまで、ずっと枕オナニーをしてました、畳の上でこすってみたいな感じで。あるとき、お母さんに見つかって、家族会議をされたんです(笑)」

──家族会議のメンバーは?

「妹と弟とお父さん、全員。そのときに、オナニーってすごくいけないことだったんだ、って思いました。オナニーっていう言葉も知らないころです。でも、やっちゃいけないことほどやりたくなるじゃないですか。そこからずっとハマって、そのうち中学生になって電車通学するようになったら、痴●をされるのが好きになったんですよ」

──制服姿?

「ウチの学校は私服だったんですけど、学生っぽく見せてました。処女のくせにミニスカート履いて」

──そりゃロリ好き男性の標的になるわ!

「すごい興奮して、絶対に後ろを振り向かないって決めてて、一番最高で手マンまでされましたね。とにかく性欲が旺盛で、当時『エルティーン』ていう雑誌があったんですよ」

──少女向けのエロい読み物満載のね。

「あれを学校のトイレで読んでました。男子だけが私にエロ話をしてきましたね」

──女子で、痴●の醍醐味について語り合える友達はなかなかいないだろうね(笑)。

「いなかったし、オナニーするの? て質問にちゃんと答えてたのも私だけですよね」

──その頃の将来の夢は?

「学校の先生になりたかったです。大学時代は教育実習までいったんですよ」

──そうだったんですか。真咲監督はAVに出てくれるM男を随時募集しているわけですが、童貞もお好きなんですよね。童貞の魅力はどこにありますか?

「自分の色に染められるところじゃないですか。このあいだもそういうことがあったんですよ。春原未来ちゃんと本田莉子ちゃんのペアで撮った作品で、童貞の男の子が『春原未来ちゃんのファンです』っていうから、莉子ちゃんは『へーっ、そうなんだー』てな感じで当然乗り気じゃなかった。で、2人が悪いことを企んだんです。童貞男子に目隠しをさせて春原の声で喘いで、莉子ちゃんに筆おろしをさせたんです。でも、どっちも美人じゃないですか」

──タイプは違えど、どっちも普通の童貞がそうそう出会えない上玉ですよね。

「莉子ちゃんがテンション上がっちゃって『春原より私のほうがよかったでしょ?』っていって、春原は『女なら誰でもいいんだよ男はさ』って2人して攻めるんです。その男の子は『どっちも好きってダメですか?』って訴えて終わったんだけど、彼はその日からツイッターを始めるんですね。で、莉子ちゃんのファンになっちゃってるんですよ。『心も体も犯されてしまった』って(笑)」

──その気持ちわかる。鳥が初めて見た相手を親だと思うのに近い。

「莉子ちゃんの最後(引退)のイベントにも彼は来たらしくて『もう、あなたのことが忘れられない』って」

──AV女優として幸せなことじゃないですか? 人助けできた喜びを感じるのでは?

「(春原と本田の)2人には特にそれがある。そういうコと仕事したいですよね」

──やはりAV男優よりも素●男性のほうが今は撮っていて楽しいですか?

「今はそうですね。素●さんを使うようになって、当日のドタキャンとか思いもよらないことが起きるようになって、人間力が上がってきてます(笑)」

──作品を撮っていて、達成感を感じる瞬間はありますか。

「最近だと、『レズ・オーガズム3』(h.m.p)ですね。春原未来ちゃんと上原亜衣ちゃんのレズなんです。亜衣ちゃんとは何本も仕事してるんだけど、何でもこなせるコなんで、最後は亜衣ちゃんが大人のふるまいを見せて無事に終わるんだろうなって思ってたんです。だけど予想とはまったく違って、今まで見せたことのない顔をさらすんですよ」

──あの高スキルの亜衣ちゃんがアイドル系をついに逸脱したスパークを?

「そう。私、これ撮ったあと、レズをしばらく撮りたくないとすら思いました。私のやりたいレズの世界があって、それは『狂気』なんですよ。ネコとタチの関係性があるんじゃなくて、同じ位置でぶつかって苦しんで気持ちよくなって、みたいなことをしてほしいと思っていて、それが一番よく出た作品になりました」

──真咲監督のよきパートナーであり、攻め手でもある春原未来をも、あの亜衣ちゃんが圧倒した?

「『上原亜衣ってすごいんだね』っていいました。やっぱり、人が感情を剥き出しにしてるところが好きだなって思います。それは怒るでもいいし、泣くでもいいし、めちゃくちゃ笑うでもいいんだけど、それらを1本の作品で全部見られたとき、いい作品を撮れたなと思います」

──今後、トライしようと思っている題材はありますか?

「このあいだ実験的にM男とM女のSEXを撮ったんですよ。ないでしょ、あんまり」

──ないない。

「それの根本は、M女とM女のレズで私がやりたいことと同じで、お互いを苦しめ合いながらのSEXというのをやってみたくて撮ったんですけど、ワーキャーいいながらヤッてるのを撮ってて異様に興奮したんです。作品は七草ちとせちゃんで撮ったh.m.pの『ド変態ツアー』の『2』で、香山美桜ちゃん主演作です」

──七草ちとせ版にはそのメニューはなかったですよね。ぜひ拝見したいと思います。

「M男とM女のSEXをもうちょっとやってみたいと思ってます。人があんまりやっていないような新しい組み合わせをやってみたいんですよね」

──ありがとうございました。思っていた以上に笑顔が爽やかすぎて眩しくて、終始真咲監督の顔をまともに見れなかった、と読者の皆さんに正直に告白して終わります!


Profile
真咲南朋(まさきなお)
1985年生まれ。2006年、自画撮りオナニー映像を売り込もうとAV制作会社の求人に応募するが、仕事は制作側ではなくAV女優だった。2010年にクリスタル映像の『ディープレズビアン』で監督としての認知を確立。レズとM男攻め作品を得意とする。


文・沢木毅彦
さわき・たけひこ 1961年生まれ。フリーライター。AV草創期よりAV専門誌にレビュー、取材記事を寄稿。月刊誌、週刊誌、WEBで細々と執筆中。香港映画と香港街歩きマニア。ビールは香港の海鮮屋台で飲むサンミゲル(生力)とブルーガール(藍妹)が最好。
twitter:@berugiisan


放送情報
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