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連載コラム

天才鬼才インタビュー
カントクたちがAVを撮る理由

第25回 真咲南朋(前編)
「ハメ撮られ好きの女子大生でした」
監督

「レズ」と「M男攻め」が2枚看板である、当代きっての女流監督の本当の性癖は? と前々から思っていて、今月やっとインタビューが叶いました。性に対して好奇心旺盛な女の子がエロ業界に入り、興味のある題材だけを撮り続けて頭角を現すという、なんとも素敵な生き方を実現させた、真咲南朋監督なのです!

──2006年に女子●生モノなどが似合うAV女優としてデビューしたのが始まりですよね。まず、どういう経緯で業界入りなさったのでしょう。

「女子大生のころにAVが好きで、自分のカラミを自分で撮ってたりしたんです。カメラを買って、ハメ撮りというか、ハメられ撮りを。その前、高校生のころはカセットテープで彼氏とのエッチを録音して、音で楽しんでいたんです」

──音だけっていうのも興奮しますよねぇ。

「そうやって記録することが好きだったんです。そんなところに、求人誌で『制作スタッフ募集』の広告を見つけて、応募したんです。自画撮りオナニーもけっこう撮ってて、これをどこかに発表したい、雑誌とかに売ろうかなとも考えている、ということを面接の場で話したら『その前にキミは女優をやりなさい』っていわれて、騙された気分まんまんで出演したんです、最初は」

──そこはAV制作会社ではなくプロダクションだったということ?

「そうだったんですよ。勉強になるからいいかと思いつつ、1本目2本目はとまどいながら出演していたんですけど、そのうち変態プレイを全部やってみたいと思うようになったんです」

──でも、監督志望なのは変わらなかったんですね。

「モデル事務所所属のままでは監督にはなれないので、まずはフリー女優にならせていただきました。そうしたら、あるときクリスタル映像の部長さんから『撮ってみろよ』って、お金をポンと渡されたんです。経験もないのに監督やらせてもらえるなんて、今だったらありえないですよね」

──クリスタル映像の『ディープレズビアン』シリーズで注目されました。作風はどうやって固まってきたのでしょう。

「二村ヒトシ監督の現場によくいってたんですよ。それが大きいと思います」

──世間的には師匠ということになっていますね。

「そうですね。最初は泣かされましたよ、厳しいこといわれて。女の監督ってみんなすぐやめちゃうし、女優上がりっていうことでナメられるじゃないですか。でも、二村さんは私を監督として扱ってくれたんです。『監督やるならお前は映像に出るな』って怒られました。レズを女優2人にやらせて、この2人がうまくいかないときに自分が出てなんとかしちゃおう、みたいに思うことがあるんです。だけど二村さんは、『それをやるな。お前の力で演出しきってみろ』って。それを守っていました」

──もともと真咲監督も「ハメ撮られ映像」にハマってたわけですから、撮る側と撮られる側の線引は大事だったんでしょうね。そういう性癖は、何が原因ではぐくまれたんですか。

「初体験の相手の人が全部教えてくれたって感じです。SMからアナルファックまでその人の家にいって経験させられたんですよね」

──何歳のときで、相手はどういう人?

「中3だから15歳のときで、相手が42歳ぐらい(職業は内緒とのこと)」

──どんなタイプの男性?

「体は細くて、目の下にクマがあって、幸が薄そうで精力なさそうな感じの人です」

──うわー。真咲監督は「ダメサラリーマンみたいな人がタイプ」って以前に発言していたけど、まさしくそんな感じ?

「そうですね」

──母性本能をくすぐられるわけですか?

「そうです。周りのみんなが『ヤだ』って避けるような人を好きになっちゃうんです。その人は結婚もしてなくて、相手の目を見て話せないような人で、私の前は女子●生とつき合っていたらしいんですよ。ずっとエロいことばっかり考えてる中学生だった私はもう惹かれちゃったんです」

──いつまで関係は続いたんですか。

「高2までです。私の前からいなくなったとき、乙女心がズタボロになって、受験勉強も手がつかなくなって、学校にもいかなくなりました。その経験が、今の私を作ってると思うんですよ。人って裏切るんだなっていうのを自分の体で知って」

──男の浮気は許せない?

「今はようやく許せるようになりましたね。高校大学とめちゃくちゃ嫉妬狂いだったんです。嫉妬と書いて私と読ませるくらいのすごいヤキモチ焼きでした。AV界に入って変わりましたね。嫉妬することが気持ちいいんだなって思えるようになったんです」

──どういう気持ちのよさ?

「たとえば、彼氏がほかの人とSEXしてるのを見るのが好きになったりとか」

──構図でいうと「寝取られ」。

「そうですそうです。それにハマりましたね」

──女優時代はM性ありありでしたよね。今はM女やM男を攻める側に回っていますが、でもご自身の性癖となると、「私はMです」と発言していますよね。真咲監督にとって、Mってなんなんでしょうか。

「最近だと、沢庵監督がh.m.pで撮ってる『メスころがし』シリーズに毎回責師として呼んでもらってるんです。男優さんだったらひたすら女の子を攻めるんですけど、私の場合はそうじゃなくて、自分が相手を攻めるときは、一緒に苦しんでいたいと思うんです。『あなたがやられていることを私にもやってごらん』ていって首を絞めてもらったり。そういう部分がMの要素だって思います」

──相手のことを好きになるからそういう気持ちになれるんですかね?

「そうです。男を攻めても女も攻めても。私はM男を攻めるシリーズ物を監督していますけど、女王様がただ男をボコボコにするだけの内容にはしたくないんです。M男が頑張ったら褒めてあげたいですし」

──『M男監●パニックルーム』(MARRIONで真咲監督が撮っているシリーズ物)ですね。M男を女優と同じ部屋に閉じ込めて、その一部始終をカメラ回しっぱなしで撮るという。

「新作に出ているのは加藤ツバキちゃんなんですけど、M男さんを攻めていて、M男さんがボロボロになっている姿を見て『もういいわ、私SEXするわ』ってSEXしそうになったんです。そういうのもいいって思います」

──そのシリーズ、前作の水嶋あい編を見ましたが、彼女もM男のけなげに耐える姿に涙ぐんでましたもんね。

「それも人間の当たり前の気持ちじゃないですか。SEXしてあげてもいいってなるのも」

──恋愛感情すら芽生えるかもしれない。

「そう! つき合ってもいいとさえ思いますもん。だから『あんなのSMじゃないね』とある女王様に怒られたことがあるんですけど、SMやってるつもりはないし、SMわかんないですって私はいっているんです」

──なるほど。今月はですね、スカパー!アダルトで真咲監督の『オメガミックス!エロ女神様の超絶テクニックで素●応募男性のチ●コとアナルが大変なことに! 波多野結衣』(h.m.p)が放送されるんです。監督の口から見どころをお願いします。

「波多野結衣ちゃんが『オスガズム』(MOTHERSで撮っているシリーズ物)でお尻を掘るのが上手だったから、h.m.pでもお願いしました。3人の素●男性が出ていて、皆さん見事にアナルで昇天させられます。最近は男優さんよりも素●を使うことが多いんですが、お尻が感じるプロの男優さんよりもリアルな反応が見られると思います」

──真咲監督はツイッターでも「素●でレズってくれる女子」および「常識あるM男さん」「アナルを開発されたい男性」を募集されていますよね。後半、さらに深くお話をうかがいたいと思います!


Profile
真咲南朋(まさきなお)
1985年生まれ。2006年、自画撮りオナニー映像を売り込もうとAV制作会社の求人に応募するが、仕事は制作側ではなくAV女優だった。2010年にクリスタル映像の『ディープレズビアン』で監督としての認知を確立。レズとM男攻め作品を得意とする。


文・沢木毅彦
さわき・たけひこ 1961年生まれ。フリーライター。AV草創期よりAV専門誌にレビュー、取材記事を寄稿。月刊誌、週刊誌、WEBで細々と執筆中。香港映画と香港街歩きマニア。ビールは香港の海鮮屋台で飲むサンミゲル(生力)とブルーガール(藍妹)が最好。
twitter:@berugiisan


放送情報
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